Sさんは、とある外資系メーカーA社で人事マネージャーとして活躍している人物である。語学に堪能で、頭も切れる大変優秀な人事だった。A社の採用については、ほぼすべての決定権を握っているといっていい。トップや現場の信頼感は絶大で、彼にさえ頼めばどんな人材でも引っ張ってきてくれる、というのが専らの評判だった。Sさん自身も自社の採用業務に命をかけている面があり、会社への貢献がどうのこうの、という以前に採用と
双方一目惚れの転職活動... の続きを読む
九〇年代後半から〇四年までの労働分配率の前年比の動きを見ると、九八〜九九年、〇二〜〇四年で大きく低下しており、この期間に企業の雇用調整が実施されたことを物語っている。九九年は、たしかに雇用削減はあまり効いていない。この時期は付加価値要因や賃金削減が主な要因である。しかしながら、二〇〇〇年、〇二年については、そのほとんどが、雇用の削減による労働分配率の低下であることが読み取れる。二〇〇〇年に入ってか
雇用の削減による労働分配率の低下... の続きを読む
人的資本の考え方である。日本の雇主は現場の労働者に対する教育・訓練を重視する事では世界の中でも傑出している。それは先進国をめざしたキャッチアップ過程が急速であり、技術の蓄積が比較的乏しかったために、先進国から導入した技術をできるだけ早く吸収し、現場の生産活動をつうじてのその成果を最大限に生かそうという戦略の反映であったという事ができるだろう。資本とは一般に、投資をする事によって将来の収益を高める事
労働力は人的資本... の続きを読む
現在の情報化革命、マルチメディア革命は、均一情報の一方的な大量提供の上に成り立つ現代社会の構造と機能を大きく変革する可能性がある。人々は多様な情報しかも文字ではなく直接視聴覚に訴える第一次情報の中から自分の好みによって情報を選択し、相互発信によって理解を深めつつ判断をする。しかも世界をつなぐ広域ネットワークをつうじて情報の効果的な分散処理が可能になる。こうしたマルチメディア時代の情報処理のあり方は
情報処理能力と感性の豊かさが必要... の続きを読む
本来なら仕事上の実績を作りたい三〇代前半を子供に手間を取られる状態で働くのも不利な条件だ。人事評価の上でも、多くの会社で、このくらいの年代が最大の勝負所だ。この時期までに、出産と初期の育児を終えていて、遅くとも三〇歳の時点では、仕事に注力できる状態で復職できるなら、多少の遅れは本人の努力で挽回できるのではないだろうか。また、いささか言いにくいことながら、若い頃の方が、出産の身体的ダメージからの回復
出産を早めに済ませること... の続きを読む